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おじいちゃんの里帰り
今年初一人映画は「おじいちゃんの里帰り」。ドイツ映画。
久々に好きそうなのがあったのでいそいそ行ってまいりました。
ロードームービー家族ものとあらば欠かさず見る、わかりやすい私。
見てよかった。

1960年代にドイツの労働力不足のためにトルコからドイツに移民した家族のお話。
今や孫までできたドイツで暮らす主役のフセインおじいちゃんが、ある日故郷のトルコに家を買ったので家族全員で行こうと言い出して・・という話。

一見するとどうせ「リトルミスサンシャイン」的なやつでしょと思われるストーリーだったけど、まあ流れとしては似てるのですが、なんというか全体のカラーは全然違うように思った。
「リトルミスサンシャイン」はビビットで脚本もアグレッシブに感じたけど、
こちらは淡く優しく、細やかなリアリティを感じた。
そうリアリティ。映画らしい洒落っけよりも、精神的なリアリティがそこにはあった。
まとめると、ファンタジックなドキュメンタリーという印象。

私には分かり得ない移民問題の深さも、重すぎず、でも考えるきっかけの一つにできそうな優しい描き方。異文化についてもトルコ目線ではありつつも、単純にクリスマスに憧れる子どもたちとか、わりとフェアでおもしろい。
里帰りでトルコに着いてからの物売りのトルコ人の少年とのエピソードも微笑ましくもいろいろ考えさせられてよかった。「ギュレギュレー」って挨拶、懐かしかったなー。
トルコ及びイスラム圏に旅行したことのある人にはぜひ見ていただきたい。
トルコの田舎の風景の美しさも素敵でした。

そうはいってもしみったれた映画ではなく、過去のエピソードと今の交錯は楽しく、細かいほっこりするファンタジックな仕掛けもいくつか。
俳優もみんなよかった!
しいていうならラストに少々不満が・・
まあこれは一応書かないでおきます。

いやしかし、しみじみと良い映画でした。見てよかった!
幸先良しです。

公式HP→おじいちゃんの里帰り


by shizuka-irutokoro | 2014-01-08 16:11 | 映画 | Trackback | Comments(0)


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