読んだ本
・「おそれずにたちむかえ-テーストオブ苦虫5-」町田康

おもしろかった・・・おもわず吹き出してしまう箇所多数。
でも読みやすいかというと、実はそうでもないような。
結構思考が難解で、ついていくのにそれなりにパワーはいる。
よく毎回こんな力込めて書けるなーと感心した。
「ちょっと思ったこと」の内容にはぐっときた。

・「かなわない」植本一子

久々にこんなに切実でまっすぐな文章を読んで、シンプルにめちゃくちゃのめり込んだ。
ずっとずっと読んでいたかった。
こんなにもさらけだされた文章を、こんなにも淡々と書けるその文章力と解析力が素晴らしい。
案外作為的だったりもして、俯瞰から内側へ、そしてまた俯瞰へと寄せて引いてしている心の内が、この本の特別感を作り出している。
続編がもうすぐ出るのでぜひとも読みたい。
今ちょっと思ったけど、なんとなく峯田和伸「恋と退屈」を思い出した。

・「おめかしの引力」川上未映子

これまた「たましいのふたりごと」に続き、コスパ悪めの本。
内容は普通におもしろく、しかも結構服の趣味は近いと思う。(私はハイブランドは1着も持ってないけど。)
特に一つ目「大阪部がすこんと顔を出す」なんかは、わかるわかると首をかなり振った。
私も服に関してはどうしたって関西のおばちゃん的悪趣味のバーンとした服が好き。動物の顔が全面にバーン、みたいな。
今日も謎の黒猫の尻尾のようなふさふさが三本も真ん中に縫い付けられたニットをきています。
あと、服は買えるアート、ってところも結構分かる。

なので共感は多数なのだけど、読み終わった後に思ってしまったのは、これをはたして本で、文章で読みたいか・・?うーん、否かも、、みたいなこと。
おめかしと題されているのだから予想はできたので悪いのはそれをチョイスした私かもしれないけど、なんていうかこの内容は友達と話せばそれでいいなあ・・みたいな印象でした。
表紙もいまいち好きじゃなかった。

例えば純文学でやっていく、と腹を括った作家が、いつもおしゃれですよね、おしゃれについての本書きませんか?はいはい。いつもグルメですよね、グルメの本書きませんか?はいはい。いつもホスト通いされてますよね、ホストの本書きませんか?はいはい。でいいのかなあ・・・
まあ需要があれば別にいいのかもしれないけどね・・


・「この世にたやすい仕事はない」津村記久子

これは・・傑作でした。
こんなおもしろい作家を見逃していたとは・・・至急出版されている本を全て読み漁らなければ!!と心に決める。
いやーおもしろい!
バーンアウトした主人公がゆるゆる色々な仕事をしていく、という話なのだけど、
一話目はその仕事内容の単調さゆえ、読み進めるのもスピーディーにはいかなかったけど、一話目の最後急にドタバタと話が展開したのを皮切りに、くるくると歯車が回り出した感じ。そこまでが長い序章だったような・・
好きだったのはおかき会社での仕事。
作者の想像力に感動!
これは深夜ドラマ化したらどうでしょうか。



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by shizuka-irutokoro | 2017-01-13 09:48 | | Trackback | Comments(0)
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