「テイクディスワルツ」で才能あるな〜と感心した知的な女性監督である、サラ・ポーリーの最新作。
は、なんとドキュメンタリー。
この監督じゃなかったら正直見てなかったけど、きっとこの人の撮るものは一癖あるに違いないと思い見に行きましたら、やっぱり一癖も二癖もあるドキュメンタリーで、おもしろかった。
自分の亡き母親についていろいろな人に語ってもらう、というベースに加え、過去のムービーを織り交ぜながら、自分の出生の秘密に迫っていく・・話をお父さんの語りで映画にする設定、でサラがメガホンをとる設定・・というのかなんというのか。
まあつまり、ドキュメンタリーを撮る、という映画、という形で仕上がっている。
そこには監督の家族への思いがあり、自分への向き合い方があり、一方で客観的に人の記憶についてクールに見つめ、そしてドキュメンタリー作品への挑戦が伺える。
何重にも重ねられた監督の試行がおもしろい。
そして散りばめられたおかしくも切なく、それでいてポジティブないい言葉がたくさんあった。
おもしろかった。
それはそうと、ずーっと字幕でドキュメンタリーを見るのは目が疲れた〜あれは吹き替えでもいいかもなと思いました。