・つれづれノート26 草の穂をゆらす
・つれづれノート27 石とまるまる
26は薄くて、行きのポルトガルに着くまでに読み終わってしまった。
あんまり印象に残らない1冊だったけど、何がおもしろかったって、過去のつれづれを読み直して一言ずつコメントしていっているところ。
「むーちゃんが出てくるとうっすらと嫌な予感がする」とか笑った。
そして27がかなりおもしろかった。
ここ数年、重苦しい雰囲気のつれづれに耐えてきたかいがあった。クリアでキレのある言葉がたくさん。
「(服装の)流行りの大縄跳びに飛び込んだが最後必死で飛び続けなくてはならない」なんてほんと、そうそうってかんじだった。
あと飛行機乗り遅れたときの臨場感にも笑った。
かなりおもしろかった。
・ガープの世界
いやー長かったね。読み応えあったね。
最近つくづく、いや前から知ってたけどさらに、時間ってすごいなあと感じる。
時間はかけた分のものがたしかに自分の中に残る。
必ず何かの形としての結果になるわけではないけど、たしかに自分の中にはその時間分の何かは蓄積される。
インド映画とかも、長いけど長いなりに同じ内容を2時間でまとめただけとは違うしみじみさがでたりしてるし。
というわけでガープ。
ガープの出生から死ぬまで、その後のエピローグまで、たっぷり読み応えがあり、一人の人生を共に駆け抜けたようなどっしり感。
あんまり品良くないし、滑稽で悲しくて、好みではないんだけど、でもまあやはりおもしろく、特に下巻に入ってからは止まらなかった。
違うやつもチャレンジしてみよう。