・いとうせいこう「想像ラジオ」
よかった・・
私がいとうせいこうと相性いいってのもあるみたいだけど、
それにしても良かった。
ぜひたくさんの人に読んでほしい。
これは小説というよりも、現代に生まれた新しい物語の形かもと思う。
本を読む習慣のない人にこそ読んでほしい。
この話にピンとこない人は、心のアンテナが錆びているのではないかと危機感を持ってほしい。
良かったところをまとめると
・そのタイトル通り、「想像」することの大事さが書かれている点
・震災がテーマでありながら、それだけに留まらず、大事な人を亡くすことはどういうことかに言及している点
・これが正しい姿勢だと明言しない優しさ
みたいなところかなー
いやもっといろいろ思うところはあるんですけど、とりあえず読んで良かった一冊でした。
・石井陽青「アンティーク・ディーラー」
へーってことがいっぱいで、勉強になった。
アンティークの奥深き世界・・・
・関美香「古くて美しいもの」
こちらはまた違うアプローチで古いものについて書かれていておもしろかった。
・いしいしんじ「ある1日」
読み終わってぐったり・・・
したけど、心底素晴らしい本でした。
いしいさんの文才爆発、ここがどこか分からなくなる浮遊感。
そして壮絶なラスト・・は結構しんどかったけど・・
しかし、
最後の園子さんのバースプランに涙。
とはいえ私はあれは絶対書けない・・・