人気ブログランキング | 話題のタグを見る
映画3本「カイロの紫のバラ」「バルフィ!」「ヘルプ」
全部DVDで見ました。

まず「カイロの紫のバラ」

完璧でした。文句無しの名作。

映画を愛する人なら、この世界に酔える人なら、
そしてロマンチックで、シニカルと見せて実は誠実なこの映画のスタンスに共感できる人なら、
大切な1本になること間違いなしでしょう。
というか映画好きはきっとみんな見てるね・・遅かった・・

見終わった今となってはこのタイトルも、なんともいえずいいなあとしみじみ・・

映画館で観たかった〜〜


続いて「バルフィ!」

インド映画ということでもっと華々しいものを想像していたので、
少し肩すかし感あり。

こういう話にするなら、普通の映画みたいに2時間でまとめてほしいなあというのが正直な感想。
この空気感で150分はちょっと長い。

「人生に唄えば」というサブタイトルがついているところを見ると、やっぱり「雨に唄えば」をかなり意識しているはずで、
それはつまりキートン映画=耳も聞こえず言葉も話せないバルフィ、と重ねているのだと思うけど、
ならば逆にもっと洒落を聞かせてダンスとか入れてくれてもよかったような気がするなー

とはいえ読み取り方でこちらの気持ちも随分変わる、なかなか奥深い映画。
試されているようでもある。
映画館で集中して見たらまた違ったかも。


最後に「ヘルプ」

これめちゃくちゃ評価が高くて期待したのだけど、
たしかに普通におもしろかった。
人種差別問題をテーマにした映画。

実話が原作ということで、テーマと内容に関しては文句なし。
テーマは重いけど、暗い雰囲気じゃないのもよかった。

でもだからこそ、もう少し細かいところを詰めてもよかったのでは?と思うところがいくつか。
ぐっときそう・・なのにあと一声詰めが甘いような・・
一場面ごとにはすごくいい場面があるのに、つなぎ合わされた印象。
うーむ、惜しいな〜〜

とりあえずエマ・ストーンの顔が土屋アンナに似ているなあ・・と見ている間ずっと思っていた。

すごく好きだったところが一つあって、
それは学校で男子にブスと苛められていた主人公に、母親同然のメイドさんがするアドバイス。
「毎朝目が覚めたらこう唱えるのです。『私は今日、あの馬鹿どもの悪口を信じるのか?』と。」

自分にまっすぐに問いかけたら、いやそんなくだらないこと気にしなくていいやって思えること、結構ありますよね。

この場面が本当に素敵だったからこそ、このメイドさんとのその後の流れはちょっと納得いかないところがあったな・・・


ツタヤで100円で借りてiphoneに入れて、空いた時間に見るっていうのをしているのでジャカジャカDVD見れている今日この頃です。



by shizuka-irutokoro | 2016-04-12 21:40 | 映画 | Trackback | Comments(0)


<< ゴーストワールド 延岡にて春の日々のこと。 >>