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妊娠出産とさくらももこのことなど
ふーすっかり寒くなってきました。

産後2ヶ月が過ぎて、妊娠中を合わせて約1年間を振り返ると、誤解を恐れずに言えば、思ったよりは大変じゃなかった、だった。
だけどこの「思ったより大変じゃなかった」を言うのは大変はばかられる。
なぜなら、元始女性は太陽であったというのにその後軽んじられてきた女性の働きの数々、特に出産と育児について、のことを思うと、
今再び女性は太陽ですの声が大きくなってきている風潮は日本生理党(私が立ち上げている党員4名しかいない月経問題を主軸としたフェミニズムの政党)としては喜ばしいことで、
そこで大変じゃなかったなんて言ったら元の木阿弥!ここはものすんごい大変でしたよ、というべきなのでは・・という後ろめたさです。

で、この「思ったより大変じゃなかった」について少し説明したい。

まず一つは私の妊娠がとても調子がよかったこと。
普段から体が弱い、体力がない、背が小さいせいだなどと思っていたけど、なぜか妊娠に関しては特にこれといった大きな問題もなく、
すくすく赤ちゃんは育ってくれて、私は妊娠中も旅行に行ったり楽しく過ごせた。
私と違って、妊娠中色々とトラブルを抱えもっと大変な思いをしてる人もいると思う。
また、いわゆる悪阻についてなんですが、まあ私の悪阻はレベル1~10まであって5が普通とすると、おそらく5だったのではないかなと思うのですが、
その気持ち悪さ、吐き気、倦怠感、これを私は過去の貧乏海外旅行の中で何度か経験していた。
とにかく体が重い、限界かもしれない、もう歩けない、嘔吐下痢・・そういうことがいつもではないのだけど旅行中何度かあったおかげで
「このしんどさ知ってる・・・」と思うことができた。

それから、出産に関しては私は病院に恵まれたこともあって、無痛分娩もばっちりうまくいき、スマホを触れる程度の痛みを10時間弱、
そして最後いよいよというところで15分ほどでするっと出産。え、こんなにあっさり産めちゃったの!?という塩梅。
(体的にはダメージは負ってるんです、もちろん。でも体感的には余裕でした。)
また、産後新生児期に関してはうちの娘がおそらく育てやすい部類で、永遠と泣き続けて朝を迎えるなんてことは一度もなく、
夜はよく寝てくれるしなんだかわりと穏やかに時は流れていた。

・・という全体的に結構諸々ラッキーだったのだと思うのです。

そして最後に、長い前置きを経てこれが話のメインなんですが、楽に感じた理由として、
主に出産とその後の生活の辛さについて既に先人からかなりのレクチャーを受けていたおかげで覚悟ができていた、というのがあります。
特に、新生児は3時間おきに授乳があってそれは昼夜問わずで夜中も3時間毎起き、正確には授乳の時間を引いて2時間ちょいで起きないといけないことは、
おそらく20代の頃は知らなかったことで、それを30代に入って友人たちが出産していき語ってくれたおかげでそういうもんだと思ってのぞむことができた。
あ、あと、抱いて寝たあとベッドに置いたら泣いてふりだし、ってのも。

それを考えると、誰かの「めっちゃ大変だよ」のおかげで私の「思ったより楽」があるのだから、
ここで私が「思ったより楽」を伝来すると、次の人が「思ったより大変」になってしまう流れになってしまうのではないか・・という心配もあり・・
なのでまあ客観的にいえば「何も知らなければしんどさに驚くけど、覚悟してれば概ね大丈夫」ということになるのかな。

で、まあしんどさを語ってくれたのは友人たちもいたけど、でもそれは結構こっちが掘り下げて聞かないと言ってくれないことが多かった。
それよりも最初にしんどさを教えてくれたのは、友人ではなく川上未映子の「きみは赤ちゃん」だった。
これは数年前、単純に川上未映子のエッセイということで図書館で手に取り、内容に「おお・・そうか・・」と驚き、ちょうど妊娠していた友人に薦め、
「もし私が今後妊娠したらその本貸してね〜」と調子のいいことを言ったら(忘れてた)、友人は約束通り私が妊娠したと分かった時に本を送ってくれた。

今出産を終えてから思うのは、出産って本当に人それぞれなんだなということで、
体の変化や心理状態も私とは違うこともちょこちょこあったけど、とにかく!覚悟するという意味では私にとっては大きな指南書になってくれました。
本当、この件に関して川上未映子にはとっても感謝。
なので、まあ合う合わないはあると思うのですが、妊娠を考えている人は一度読んでみてもいいんじゃないかなと思います。

それで、この本あってよかったなあ・・こういうリアルな妊娠体験談って他に読んだことないし・・他にあるんだろうか・・
と思ってふと思い出したのが、はるか昔、10代の頃に読んださくらももこの「そういうふうにできている」でした。

もう手元にもないので全然覚えてないけど、唯一「妊娠中情緒不安定になり、夫のちょっとした一言で涙が止まらなくなりさんまを食べながら涙を流し続けた(食べかけのさんまを流しに捨てた、だったかな?)」
というエピソードがずっと心に残り続けていて、今回たしかにそういうようなこともあり、涙を流しながらも頭の片隅で「これはさくらももこの・・・」と思った。

はーすっかり忘れてたなあ・・と思って、そういえば誰かのエッセイにハマって出る度買うということをしたのはさくらももこが初めてだったかもと思った。
たしか小学生5,6年で、「もものかんづめ」、「さるのこしかけ」、「たいのおかしら」、と夢中で読んだのを思い出す。
私の好きな、おもしろおかしく時にするどい軽快な文章のエッセイの原点はさくらももこなんじゃないかな。
そしてそこからよしもとばななとか銀色夏生とかに流れていって今につながっている気がする・・
そのさくらももこが亡くなったというニュースが流れたのは私の入院中だった。
若い時から仕事に生きたさくらももこ・・たくさん楽しませてもらいました。ありがとう。

話がコロコロ変わりましたが、結論はリアルでおもしろい妊娠出産本はとっても人の役に立つ!です。


しかしここまで書いて読み返して、饒舌に語ってるけど、まじか私まじで子供産んだんか・・という思いがぬぐえない・・
でもたしかに部屋に赤子がいる・・どうも私の子供らしい・・妹の子供だったらいいのに(笑)
うーむ・・・どうしたもんでしょうか。


by shizuka-irutokoro | 2018-11-02 10:00 | 日々 | Trackback | Comments(0)